北陸中日新聞(2025年10月19日付)
平和願う「竹龍」京都へ
小松の八十山さん 奉納油絵完成
石川県小松市の洋画家八十山和代さん(66)が、世界文化遺産に指定される上賀茂神社(京都市北区)に油絵「竹龍」を奉納する。 作品には「激動の時代に人々が平和に健やかに生きていけるように」との願いを込めた。 奉納式は31日午後2時から神社で予定されている。
奉納する絵は大きさ縦1.2メートル、横約1.8メートル。 天に向かって伸びる5本の孟宗竹の間を、金銀をあしらった大きな竜が自由に空を飛ぶ様子を表現した。 付き合いのあった神社の田中安比呂名誉宮司から依頼があった。 神社の集会施設「明神会館」に飾られる。
八十山さんは20代の頃、京都市を拠点に画家人生を模索する中で、竹の生命力に魅せられた。 以来40年以上にわたって、竹を題材に描き続けてきた。 これまでにも高台寺(京都市東山区)や建長寺(神奈川県鎌倉市)に絵を奉納している。
八十山さんは「竜は中国で『伝人』と呼ばれ、山を越えて人々に情報を届ける存在だ」と話す。 竹林を上賀茂神社に見立て、竜が世界に向かって飛ぶことで、安穏の願いを届ける姿を想像したといい「竜はこれから空を悠々と飛ぶでしょう」と、竜を見つめた。 (後藤二)
【写真キャプション】 上賀茂神社に奉納する油絵「竹龍」を完成させた八十山和代さん=石川県小松市村松町で
